目指すのは100トンクラスのクレーンを操作することです
S・R
クレーンオペレーター

Q1. まずは、現在のお仕事について教えてください。
現在、私はクレーンオペレーターとして働いており、最大16トンまで吊り上げることができるクレーンを操作しています。作業の際は、現場の状況を空間的に捉え、資材の位置や目標地点までの距離を正確に把握しながら作業します。また、風向きや環境に応じてブームを操作し、吊り荷を安定させることが求められます。操作は非常に繊細で、一瞬の油断が事故に繋がるため、常に集中して取り組んでいます。
Q2. この仕事に興味を持つきっかけは何でしたか?
子供の頃から「大きな乗り物を運転したい」という夢を持っていました。高校生の時、たまたま見かけたクレーンオペレーターの仕事に興味を持ち、これこそ自分のチャンスだと思いました。そこで、「クレーン・オペレーター」の職種を選び、すぐに自動車の普通免許と大型特殊免許を取得しました。最初は地図を頼りに現場に行くのも一苦労でしたが、やがて数多くの現場を経験し、スキルが向上していきました。
Q3. 具体的にどのようにクレーン車の操作を学びましたか?
現場で最も大切にしていることは、安全かつ正確に作業を進めることです。クレーン操作は非常に繊細で、一瞬の気のゆるみが事故に繋がる可能性があります。そのため、作業の前には必ず状況を確認し、柔軟な対応を心がけています。また、ウエイトリフティングの経験を活かし、体力と集中力を駆使して、安全に仕事を完遂できるようにしています。
Q4. 現在の仕事で最もやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
毎日が挑戦だと感じています。今日終われば、また明日は違う現場に行き、次はどんな資材を吊り上げるのか楽しみです。自分が操作するクレーンが現場に貢献している実感があり、特に狭い道や危険を避けながら作業をこなすと、大きな達成感を感じます。初心者の頃、失敗して怒られることもありましたが、諦めずに続けたことで、スキルが向上し、大きなクレーンを操作できるようになったことが自信に繋がっています。
Q5. これからの目標や、働く上で大切にしていることはありますか?
目指すのは100トンクラスのクレーンを操作することです。その時には、国家プロジェクト級の現場に参加していることを夢見ています。今は小さな現場から着実に経験を積み、次のステップに進むために挑戦を続けています。
Q6.中高生に向けて、今だからこそ伝えたいことはありますか?
中高生の時期は一度きり。だからこそ、楽しいことには全力で取り組んでほしいし、何かに思い切って挑戦してみてほしいと思います。
僕が重量挙げを始めたとき、「こんなの自分にできるはずない」と正直思いました。でも、そこで一歩踏み出すか引き下がるかで、その後の人生は大きく変わります。
やると決めて続けた結果、インターハイに出場することができました。あの経験は、社会に出て困難にぶつかったときも、「乗り越えられる」という自信につながっています。